「お姉ちゃんなんだから我慢して」「お兄ちゃんでしょ?」
気づけば、上の子にばかり我慢を強いてしまっていませんか?
我が家も、1歳と4歳のきょうだい育児の中で、何度も「上の子の心のケアって難しいな…」と感じてきました。振り返れば、赤ちゃん返りやイヤイヤ期の再来を繰り返し、娘のわがままに頭を抱える日々が続いていました。
でも、少し意識を変えたことで、「自分も大事にされてる」と上の子が感じられるような関わり方が見えてきたんです。
今回は、3歳差きょうだいの“あるある”な葛藤と、上の子が我慢しすぎないための工夫をご紹介します。
なぜ上の子ばかり我慢するのか?
① 下の子のお世話に手がかかる
1歳児はおむつ、授乳、抱っこ…とにかく手がかかる時期。
どうしても「下の子優先」になりがちです。
② 上の子は“わかってくれる”と思いがち
上の子はある程度会話やコミュニケーションが取れるようになっており、理解も進んでいます。言葉が通じるだけで、大人は「理解できるはず、分かってくれてるはず」と錯覚してしまうんですよね。
③ 褒め方や関わり方が減ってしまう
つい「静かにしててえらいね」だけで済ませてしまい、上の子の心のエネルギーが足りなくなることも。どこか上の子との会話も話半分だったり、下の子の片手間での対応になりがちに・・・。
我が家でやってよかった5つの工夫
① 「上の子タイム」を意識的に作る
10分でもいいから下の子が寝ている間などに“上の子だけ”と過ごす時間を意識的に確保。
一緒に絵を描いたり、おしゃべりしたりするだけで、満たされるようです。わが家もこのなんでもない数分が、うちの娘の場合も大きなきっかけとなりました。時には上の子と二人きりで公園やショッピングモールへ外出したり、妻と役割を分担して時間を捻出しました。
② 「ありがとう」をたくさん伝える
下の子に譲ってくれたときや、我慢してくれたときには、
「助かったよ」「頼りにしてるよ」と気持ちを言葉で伝えるようにしました。余裕があればハグをしたり、頭を撫でたりと、スキンシップもできるとさらに効果的です!
③ お手伝いは“戦力扱い”にする
「やらされてる」ではなく「頼りにしてる!」という雰囲気でお願いすると、
上の子は嬉しそうに動いてくれます。
→「○○ちゃんにしかできないこと、お願いしていい?」と声かけ。
うちの娘は、この頼み方が一番ノリノリでやってくれますw
もちろんお願いを実行してくれたら、しっかりありがとうを伝えたり、ハグやハイタッチをして感謝を伝えます。
④ 上の子が主役になれるイベントをつくる
下の子の成長に注目しがちな日常の中で、
「上の子だけのお祝い日」を作るのもおすすめ。
例:保育園1ヶ月皆勤賞・頑張ったねDAYなど。
ちょっとしたケーキやおもちゃをこの機会に渡すと、本人の中でもこれからさらに頑張ろうという気になるようです。我が家はごほうびシールノートが効果的でした!
⑤ 感情のフォローはあとからでもOK
その場で対応できなかったとしても、あとから「さっき嫌だったよね、ごめんね」と
気持ちをくみ取る言葉を伝えることで、心のしこりが残りにくくなります。
目まぐるしくいろんなことが起こる家庭内で、ついつい流してしまうことも多々ある中、思い出せる限り一緒に振り返ってフォローできるといいですね。
上の子の心に残った“たった一言”
ある日、下の子の世話に追われて余裕がなく、イライラしていた僕。
それでも娘の寝かしつけのとき、「○○ちゃん、パパ、今日は〇〇ちゃんと過ごせてうれしかったよ」と伝えたら、
「パパだいすき!」とぎゅっと抱きついてくれました。
我慢させてしまうことはあっても、愛情はちゃんと伝え続けたい。
そんな思いを改めて強くした瞬間でした。
まとめ|上の子に「がんばってるね」を届けよう
3歳差育児では、上の子に我慢させてしまう場面も多いけれど、
ちょっとした声かけや関わり方で、子どもの安心感は大きく変わります。
上の子は、まだ4歳・5歳の小さな子ども。甘えたい盛りですし、本人も弟・妹への愛情と嫉妬のジレンマに悩んでいるものです。
でも「頼れるお兄ちゃん」「優しいお姉ちゃん」である自分を、ちゃんとがんばっているんですよね。
だからこそ、今日も「ありがとう」「がんばってるね」「大好きだよ」を伝えたい。
次回は、1歳の“いたずら”が気になって仕方ない方向けの内容をお届けします!