夫婦で育児方針が合わないとき、試してほしい“ズレない対話術”

育児体験談・コラム

「もっと厳しくした方がいいと思う」
「いや、甘やかしてるわけじゃないよ」

子育ての中で、夫婦の考えがすれ違うことってありますよね。
実は我が家も、「怒るタイミング」や「習い事の方針」などで意見が合わない場面が多々ありました。

この記事では、そんな夫婦間のギャップに悩む方に向けて、話がズレにくくなる対話のコツをご紹介します。夫婦の育児ベクトルを合わせるのに参考になれば幸いです。

なぜ育児方針で夫婦はすれ違うのか?

① 育ってきた環境が違うから

そもそも夫婦といえど、他人同士です。生まれた場所も両親も家族構成や環境が違うので、自分が子どもだった頃の「当たり前」が、パートナーには通用しないことも多々あるものです。
育児は特に“価値観の再確認”が必要な場面です。

② 役割や負担感の差

夫婦で一緒に育児をする。今の時代性としてこの感覚がスタンダードになってきているかと思いますが、どこまで行っても父と母。母親にしかできないこともあれば、父親にしかできないこともあります。

特に育休中・仕事の忙しさ・ワンオペなどの状況が違えば、視点や優先順位も異なるのは当然です。

③ 感情が乗りやすいテーマだから

夫婦ともに、我が子への想いは強いものです。「子どものため」と思うからこそ、お互いに譲れなくなってしまうんですよね。そもそも子どもへの関心がなければ、意見はぶつかったりしませんから。

夫婦間で意見がぶつかるのは我が子への愛情故なんです。

ズレない対話に導く5つのコツ

では具体的に、夫婦間の意見がズレないようにする対話のコツはなんなのでしょうか?

① 感情より「目的」に注目する

「どうしてそういうこと言うの?」ではなく、
「どうなってほしいと思ってる?」という質問で、建設的な話がしやすくなります。

目先の感情で言葉を交わすと、ズレは大きくなりがちです。その先にどんな目的があるのかを、一歩踏みとどまって注目してみましょう。

② いったん“受け止める”のが先

正論を返したくなってもグッとこらえて、
「そう感じてたんだね」とまずは共感から入ることで、対話がスムーズに。

特に男性(特に私・・・笑)は正論で論破しようとしてしまいがち。妻にとっては火に油です・・・汗

お互いまずは受け止めて、受け入れるアクションと意識を持ちましょう。

③ 子どもの様子やエピソードを共有する

「昨日こんなことがあってさ」と、
感情ではなく“事実”を軸に話すと、意見のすり合わせがしやすくなります。

実際に起きたことほど、正確な情報はありません。その事実が軸だと感情論で脱線しづらくなります。

④ すり合わせのゴールを決める

「今日はこれについてだけ決めよう」など、
話すテーマを絞ることで、話し合いがブレにくくなります。行き当たりばったりの会話ではなく、なんのための会話なのかを意識すると◎

⑤ 「どっちが正しいか」ではなく「どう育てたいか」で考える

意見の勝ち負けではなく、
「子どもにどう育ってほしいか」という共通の軸を意識するだけで、対話のトーンが変わります。

夫婦ともに、結果子どもがいい状態に育つことが目的でありゴールです。ゴールの共有が明確であればあるほど、建設的な会話になります。

実際に我が家で変わったこと

我が家での実際に出来事ですが、以前妻が娘を叱った時、「また子どもに怒ったの?」と責めるような言い方をしてしまっていました。その時もそれがきっかけで妻と小さな言い合いに・・・
後日、同じような状況になった時、「何があったの?」と聞くだけに変えてみたんです。

すると、妻が普段感じているストレスや葛藤を話してくれて、
お互いの「思いやりの形」が違うだけだったと気づけました。

それがきっかけで、娘を叱るに至った経緯を二人で振り返り、今後の対策や方針を前向きに話し合うことができました。

それ以来、意見が違っても「子どもを想う気持ちは同じ」という前提で話すようにしています。

まとめ|夫婦のズレは“子育てチーム”で乗り越える

育児方針のズレは、夫婦それぞれの“正しさ”や“理想”がぶつかる場面。
でもそれは、どちらも子どもを大切に想っている証拠でもあります。

「何が正解か」よりも、「どうすれば一緒に進めるか」を考える。
そんな夫婦二人で一つの“育児チーム”という姿勢が、子どもにも安心感を与えてくれます。

皆さんのお家での夫婦間の対話の秘訣もぜひ聞かせて下さい!

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