下の子が生まれた直後、4歳の娘に変化が現れました。
「抱っこ〜」「赤ちゃんみたいに泣く」「今までできていたことをやらなくなる」など…
いわゆる“赤ちゃん返り”。娘本人もでしょうが、親としても下の育児をしながらの葛藤と理不尽の連続・・・どこのご家庭でも避けて通れない課題でないでしょうか?
今回はそんな「赤ちゃん返り」で悩む方に向け、上の子の心のサインにどう向き合うか、我が家で実践してきた3つの工夫をご紹介します。
赤ちゃん返りとは?
そもそも赤ちゃん返りは、上の子が下の子の誕生をきっかけに、情緒不安定や甘え行動を強めること。
「大好きなママ・パパを取られた」と無意識に感じて、不安や寂しさを表現しています。第一子の立場からしたら、ある日を境に自分以外の興味の対象が突然現れ、親の愛情を奪われるという状況に、気持ちがついていかないのも無理はありませんよね。
我が家で実践した3つの“上の子ケア”
1. 上の子との時間を「意識的に確保」
どんなに忙しくても、1日5分でも“上の子だけ”の時間を持つように意識しました。
- 下の子が寝ている間に、ぬりえやおままごと
- 「パパ(ママ)をひとりじめできる時間だよ」ちゃんと言葉で伝える
“ちゃんと見てもらえてる”という安心感が、不安を和らげるカギになります。うちの娘はこれが一番効果があった感じがあります。可能な限り、上の子への時間を確保していきましょう。
2. 赤ちゃんの世話に「参加させる」
・「おむつ取ってきてくれる?」
・「ミルクを持っててくれる?」
どんな小さなお願いでも「お姉ちゃん(お兄ちゃん)として頼られている」実感が芽生え、自信につながります。
時には「赤ちゃんより上の子を優先する日」をつくることも大切でした。
3. 感情を受け止める・比べない
本人が泣いたり怒ったりしたときも
「赤ちゃんみたいって言わないで!」
と怒る日もあります。
そんなときは、「そうだね、悲しかったんだね」「ママと一緒にいなくて寂しかったんだね」と気持ちを言葉にしてあげるようにしました。
下の子と比べる言葉(例:赤ちゃんは泣かないよ、など)はNG。上の子の自己肯定感を育むうえで大事なポイントです。
まとめ|「上の子の心」を最優先にする姿勢が大切
赤ちゃん返りは一時的な反応ですが、適切な関わり方で乗り越えることができます。
・短くても「上の子だけの時間」をつくる
・お手伝いをお願いして役割を持たせる
・気持ちに寄り添い、比べない言葉がけをする
“お姉ちゃん・お兄ちゃんになったね”と急がず、その子らしさを認めながら関わることが一番の近道だと感じました。
次回は、「兄弟げんかが始まったときの仲裁のコツ」についてお届けします。