【書評】『子育てプリンシプル』 “親がブレない軸”を持つために読む一冊

教育レビュー

「叱ってばかりで自己嫌悪…」「子どもにどう接したらいいかわからない」
そんな悩みを持つママ・パパにこそ読んでほしいのが、奥田健次先生の著書『子育てプリンシプル』です。

私も育児で悩みまくっていた時、4人の育児をされている先輩ママさんに教えていただいたバイブルがこの『子育てプリンシプル』でした。

本書では、行動分析学の専門家であり、テレビでも活躍する臨床心理士の奥田健次氏が、「子育ての原則=プリンシプル」を、実例とともにわかりやすく解説。

今回は、育児中のパパ目線で感じた『子育てプリンシプル』の魅力や学びをご紹介します。

『子育てプリンシプル』とは?

本書は、子どもとの関係に悩む親たちが、「何を大切に子育てしていけばいいか」を見つけられるよう書かれた、行動科学に基づいた育児書です。

心理学的な視点でありながら、日常のシーンに即した実践例が豊富で、「今日から使えるアドバイス」が満載。

「ダメな子なんていない」「叱らずに導く親の在り方」が、ストンと心に落ちてきます。

心に残ったプリンシプル(原則)たち

①「子どもを変えようとする前に、親の行動を見直す」

つい子どもに「言うことを聞かせよう」としてしまう親。でも本書は、“親の関わり方”が子どもの行動を左右することを科学的に教えてくれます。

②「問題行動の“原因”ではなく、“機能”を見る」

たとえば「すぐ癇癪を起こす」という行動も、子どもにとっては“注目される手段”だったりします
表面的な行動ではなく、「なぜその行動を取っているか」を読み解く視点が身につきます。

③「一貫した対応が、子どもの安心につながる」

つい感情で対応がブレがち。でも、プリンシプル(原則)を決めておくことで、親も迷わず接することができるようになります。

印象的だったエピソード

本書では、実際の親子・教育現場での事例が豊富に掲載されています。たとえば…

  • 叱っても変わらなかった子が、「褒める場所」を変えたら劇的に変わった
  • ルールを破った子に感情で怒るのではなく、ルールの意味を一緒に見直した

どれも、「こんな関わり方もあったのか!」と目からウロコでした。

こんな人におすすめ

  • 子どもの行動に毎日イライラしてしまう
  • 叱ってばかりで自己嫌悪になっている
  • 夫婦で子育て方針がブレがち

1つでも当てはまる方は、きっと救われる内容があるはずです。

わが家の育児にもプリンシプルを

この本を読んでから、我が家では「怒るより先に、どう関わるかを考える」ことを意識するようになりました。

まだ完璧にはできませんが、親が迷わなくなると、子どもの表情も柔らかくなる気がしています。

まとめ:育児に「軸」がほしいすべての親に

『子育てプリンシプル』は、親が迷わないための「軸」をくれる本です。

行動分析学に基づいた理論と、温かみのある語り口が魅力で、読んだその日から子育てが少し楽になります。

未就学児を育てているママ・パパには、特におすすめの一冊です。

興味のある方は是非ご一読ください!!


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